「どうして、あなたを選んだか分からない」 - 8月訪タイ記 XV


意識も怪しくなってきた真奈美が、一言だけ、ぽつりと言いました。
ごめんなさい、私、あさって、あなたを空港まで見送りに行けなさそうにない。

そして、そのまま、口をつぐんでしまいました。

意識が朦朧としている時に、見送りのことを言うのは結構意外でした。

それを聞いて、私も決断をしました。
立ち上がって、B子、真奈美にこう伝えました。

もう、この病院はやめて、ラーマ9世病院に行こう

真奈美はもう返答はありません
目も口も半開きのまま、ぼうっとしています。
B子は黙って力なく立ち上がりました。
三人で玄関口まで出て、タクシーを捕まえます。

そして、今度こそ、ラーマ9世病院に向かいました。
タクシーの中で、真奈美はもう全く話しません。
不安が増します。

ほどなくラーマ9世病院に着きました。
非常にきれいな病院でした。
Bumrungrad ほどではないですが、作りも立派で、清潔感にあふれています。

人もほどんどおらず、クーラーも利いているので、肌寒いくらいに感じます。
先ほどのラチャウィティ病院とは対照的です。

院内に入ると、すぐに立派な受付に通されました。
革張りのソファが並んでいたと記憶しています。
ソファに座ると、すぐに看護婦が10名くらいやってきて、入院の手続きを行ってくれました。

部屋は個室を指定しました。デポジットの額は、合計4000バーツでした。

この、手続きの時に分かったのですが、真奈美は未成年なので、
入院にも、タイ在住の第三者の承諾がいるのです。
つまり、B子なしでは、真奈美は入院すらできないのです。
彼女が、B子に依存している別の理由を見つけた気がしました。

手続きと同時に、私はドクターを呼び出し、真奈美の病状を聞きます。
ドクターは、ゆっくりした英語で説明してくれました。
入院して一日点滴を受ければ、問題ない、とのこと。
ここでようやく安心しました。

きれいな看護婦が、真奈美と私たちを病室に案内してくれました。
個室は、非常に立派でした。
良いホテルの一室のようです。

ソファ、冷蔵庫、大型の冷蔵庫、たんすなどがあります。
大きなベッドがなければ、どう見てもホテルの部屋です。

メニューも置いてありましたが、ルームサービスでいろんな料理が
24時間オーダーできるようです。

タイ料理、中華料理はもちろん、和食、イタリア料理、フランス料理までメニューにありました。

もうほとんど身動きのできなくなった真奈美は、ベッドに寝かされています。
やがて、看護婦がやってきて、かわいらしいパジャマを真奈美にが着せてくれました。

そう、タイの病院では、入院する時、何も持っていかなくてもいいんですよ。
至れりつくせりのサービスは美佳から聞いて知っていましたが、この時再認識しました。

さて、看護婦が点滴の準備を始めました。
とても、上品に針を刺します。
上品に、優しく真奈美の腕を撫でながら刺しますが、うまくいかないようです。
で、また優しく刺す。やり直し。やり直して、刺す
刺しまくりますが、真奈美の小さな血管に、うまく刺せないようです。

いや、案外この看護婦,優しそうな顔をして案外 ドSなのかもしれません。笑

とにかく、何度も何度もやり直します。
意識は半分ないのに、その度につらそうな顔をする真奈美。
私も、さすがに、いたたまれない気持ちになります。
結局、最後は手の甲の血管に針を刺して点滴を行うことになりました。

点滴が始まってしばらくすると、真奈美の様子も落ち着いてきました。
すやすやと寝始めました。

隣のソファで、B子と話をします。
どうして真奈美があなたを選んだか分からない
と言います。

いきなり、ものすごく失礼なことを言う奴だな。笑
なんだ、それは? 私が禿デブチビ、加齢臭の50歳オヤヂなのが不満なのか? 笑

B子が言うには、真奈美は今まで何人も定期送金を申し出る「彼氏」が居たそうです。

中には40歳イケメン金持ちファランも居たとか。
そのイケメン彼氏は、いくらでもお金を出すと言ったのに、
真奈美が断ってしまったとか。
真奈美が断った後、彼氏は真奈美とB子の前でオイオイと泣いていたと言います。
(真奈美の今までの「彼氏」は、すべてファランだったそうです。)

ただ、これは真奈美から聞いた話と違っています。
真奈美によると、今までの彼氏は、みんな二ヶ月で黙って送金をやめたと言っています。

まあ、彼女らの話はまともに聞くと、こちらの頭がおかしくなってしまいます。
何が真実かは分かりませんが、
少なくとも、B子が私の
加齢臭っぷりに不満なのは分かりました。笑

真奈美の状態も落ち着いたようですし、私はそろそろ帰ることにします。
ホテルに残してきたW子も心配になってきました。
夜中にもう一度来ると、B子に伝えて
私はタクシーに乗り込み、ラーマ9世ホテル病院を後にしました。

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by plastictakata | 2008-11-27 00:01 | タイ  

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