パッツン娘の母来る - II

美佳の母親が日本に来て気がついたことがいくつかあります。

昼間のすごし方
母親は、昼間はすることはなく、また膝もよくないので、
ソファーで横になってタイのテレビをずっと見ています。
美佳とそれほど話をするでもなく、ゴロゴロしていて、
夜になると、夕食を作るだけ。
夕食が済むと、シャワーを浴びてさっさと寝てしまいます。

あまりに退屈なのか、夜、家の外、玄関に座って夕涼みする(東南アジア人特有の暇つぶし)ようになりましたが、
近隣の人に話しかけられるとびっくりして家の中に逃げ帰ってきた。
(うちの近所は、古くからの住宅街で、昔から住んでいる気さくな人が多く、
知らない人でも結構話しかけられる文化です。)
美佳の場合、言葉が通じないながらも、固有名詞を連ねて会話して、
隣に住むおばあさんの息子が、今タイに住んでいることを理解して帰ってきたものでしたが。
母親は到底そのレベルに行きません。
結局、母親が外に夕涼みに出るのは二日で終わりました。笑

買い物
日本に来た次の日、美佳が母親を連れて新宿に買い物に行きました。
しかし、あまりの人の多さにびびって、それ以来絶対に街には出ようとしなくなりました。苦笑
新宿どころか、最寄駅前のスーパーにも行きません。
したがって、結局、買い物は美佳が一人でスーパーに行っています。
そして、大きな荷物を一人で抱えて帰ってきています。

コミュニケーション
英語も日本語も通じないのは、覚悟の上だったんですが、実はタイ語もあまり通じません。
まあ、私のタイ語の発音が悪いのもあるんでしょうが、頭から絶対に理解できないと
思い込んでいるようで、通じるはずの簡単な言葉も通じません。
私がタイ語で何を言っても、曖昧な微笑を返してくるだけです。

まあ、こういう「分からない」と思い込んでいる人とコミュンケーションするには
我慢強く心を解きほぐしていくしかないですが、基本的なタイ語も通じないと結構つらいものがあります。
まあ、逆に私はタイ語をちゃんと覚えるよいモチベーションができたんですが。

ちなみに、現地で英語もほとんど話せない凹売りーナとは、意外と話は通じますよね。
なのに、なぜ母親とは話が通じないか。
理由は三つあると思っています。

1. 会話内容の限定
凹売りーナと話す会話の内容はかなり状況が限定されていて
単語がわからなくても、内容の予想がしやすいですよね。
どうせお金か凸凹の話しかしませんからね。笑

2. 頭の柔軟性
凹売りーナは若いので、分からない言葉でもなんとか学習しようとか
理解しようとする意欲がまだあります。人間、こういう知的好奇心に強く関連した能力は
年をとると急速に失われます。
フィリピン嵌りのオサーンが、タガログ語は、もちろん英語もいつまでたっても覚えないのと同じですかね。笑

それに、凹売り娘なら、こちらが何を言っているか分からなくても、
あれこれ先回りして考えて「○○のこと? それとも××のこと?」と例を交えて聞き返してきますが、
母親は「分からない」と言ったきり、何も予想しようとしません。
頭を働かせることをしないんですよね。
本当に年をとった相手とのコミュニケーションはつらいです。
まあ美佳の母親は、フィリピン嵌りの汚くて臭いオサーンよりはいくらかましですが。

3. 固有名詞が通じない
一般名詞が分からなくても、固有名詞をならべるだけで結構言葉は通じるものですが、
若い世代の凹売りーナなら当たり前に知っている固有名詞をこの母親世代だとろくに知らないんですよ。
芸能人も分からないし、ディズニーランドも通じないのにも、困った。
ワンニー 美佳 パイ ディズニーランド レゥ(今日、美佳は、ディズニーランドに行った)」と、
美佳がディズニーランドで撮った写真を見せながら話をしても、ぽかんとした顔をしていました。
後で美佳に聞いたら、母親はディズニーランドを知らなかったそうです。

学習能力
コミュニケーションにも関連するのですが、母親の場合、何かを吸収しようとする意欲というか、吸収できる能力が低いですね。
母親と言っても、まだ40歳になったばかりで、かなり若いんですが、
知的好奇心の低さがかなり際立っています。

パスモの使い方は、美佳は一回で覚えたんですが、母親は4回使っても、まだ覚えられないらしく、
それも電車に乗りたくない理由の一つになっています。

家に配達の人が来た時、サインをすればいいだけなんですが、それも嫌がって
寝ている私をわざわざ起こしに来ます。
配達の人も、外国人の対応にはそれなりに慣れているので難しくなく、
美佳の場合すぐに覚えたんですが。

生まれて初めて、それもある程度年をとってから初めて外国に来たわけで、
分からないことだらけで戸惑いも大きいのだろうと思いますが、
他の家庭のケースを聞くと、うちよりは、はるかにましなようです。

うちの家のように、日本語も英語も全く分からない親戚のおばさんを母国から
育児のために呼ぶケースは多くあるようですが、
彼女らの順応は意外と早く、一週間もすれば、一人で買い物に行けるようになるらしいです。

日本のスーパーでの買い物はUSや他の国に比べればずっと楽ですから、
美佳の母親も買い物くらいは行って欲しいと思うのですが、甘かったようです。

まあ、身体のこともあるのだと思うんですが、それよりはやはり精神的なものが大きいかと思います。
美佳の母親はイサーンの田舎育ちで、バンコクでも郊外にずっと住んでいます。
こういう人には、東京のど真ん中で暮らすのには向いてないのかもしれないですね。

病院通い
美佳はそそろろ毎週病院通いをしなくてはいけない時期になっています。
私が毎週付き添うのは無理なので、母親には付き添い役としてかなり期待していました。
英語も日本語も分からなくても、荷物もちとして美佳と一緒に病院に行くことくらいはできるだろう、と。
何度も一緒に通えば、電車・バスの乗り方くらいは覚えるはずだ...と思っていたが甘かったですね。

言葉が分からないのと、都会が苦手なことが理由だと思うんですが、
美佳と一緒に病院に行くのも嫌がります。

これには、美佳も相当怒っていたようですが、結局
美佳は大きなお腹と大きな鞄を持って一人で病院に通っています。

家事
平日家で暇な二人がいるのだから、さぞ家事が進むかと思ったが、意外とそうでもないです。
多少、掃除・洗濯の頻度は増えたようですが、よく見るとほとんど美佳がやっています。爆


こう書いていると、なんのために母親を日本に呼んだのだろうと思えてきます。
昼間、美佳と仲良く話しているかと言うと、そうでもなくて
口げんかばかりしているようです。

ただ、美佳の表情は圧倒的に明るくなりましたし、いろんなことに積極的になりました。
母親の目があるからか、家事も積極的にするようになりました。
母親が来る前は、身体中が痛いとか、夜寝れないと、一番中泣いて私を困らせていましたが、
母親が日本に来たとたん、それもぱったりと、なくなりました。
(思えば、身体が痛い、不調だと言うのは、精神的なものが主因だったのでしょう)

私が US に出張する時も、今までなら三日は泣き続けていていましたが、
今回は少し愚痴を言っただけで泣きはしませんでした。
お母さん、日本に居ても意味ないよ。昼間私とも話もしないし。」と、美佳は言っていますが、
やはり母親の存在は精神的にはすごく大きいのだと思います。

まあ、私にかかる負担が大きくなってる部分もあるので、子供が生まれた後
どこまで許容できるか分かりませんが、とりあえず母親を日本に呼んで良かった
....と思いたいですね。笑

by plastictakata | 2008-07-20 13:46 | 日本  

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