フィリピン料理がアレな理由

ご存知のとおり、私は昨年までフィリピン人のアサワ(奥さん)と一年間一緒に生活し
その後、タイ人の美佳と一緒に生活してきました。
二人共にほぼ毎日手料理をつくってもらってきたので嫌でも二人の差、
ひいてはフィリピンとタイの食文化の違いに気がついてしまいます。

そして、前回のエントリでも書きましたが、やっぱり食に対する造詣の深さ、
食文化の豊かさに関してはとんでもない差を感じてしまうんだよな~。
まあ、食べ物は純粋に料理の味だけじゃないし、料理人によって差もあります。食べる人の好みもあります。
でもね、もうそういうのを軽く超えたトンでもないレベルの差がはっきりあるって
しみじみ思うんですよね~。
毎日食べるもんだから嫌でも毎日考えてしまうんですよね。

まあ前のエントリでいただいたコメントへの回答も含めて、本エントリでは
どうしてそこまでフィリピン料理がアレなのか、まじめに考えて見たいと思います。



最初にフィリピン料理の名誉のために言っておきますが、私はフィリピンアサワの作る
料理をまずいと思ったことはないし、まあ、あれはあれでそれなりに満足しました。

また、私はアサワの料理だけでなく、フィリピンでは現地の仕事関係の方とも
よく食事をしたし、イントラムロスの某有名大学の学長と
食事をよばれたこともあります。

もちろん、現地凹売りーナのスクウォッターな実家でお母さんの手料理をよばれることも多かったです。笑

在住の方に連れて行っていただいた良質レストランでも食事をしています。
日本やフィリピンだけでなく、アメリカ国内にあるフィリピンレストランでも昔はよく食事をしました。
いい面も悪い面も両方見た上で、
でも、全体をみるとやはり差は大きいと言わざるを得ないと思うってことです。

まあ、フィリピン料理がアレだと言われる理由は主に三つあると思います。

1) バリエーションが少ない
世界中、どこの国の料理も美味しいです。でも、まずいと言われる国はいくつかあります。
まずいと言われる国の料理は、種類や調理方法、調味料にバリエーションが少ないんですよね。
イギリス料理がまずいのは何でも焼いてしまうからだと言います。
ドイツ料理の悪口を言う人は「ジャガイモばかりだからだ」と言います。
(私はドイツ料理好きです!!)
チャモロ料理も評判よくないですが、絶対的にメニューの数が少ないです。
正確には美味いまずいではなく、飽きちゃうんですよね。

私、フィリピン醤油が好きで、魚にはあうとても良い調味料だと思ってるんですが、
毎日毎日あの醤油が主題になっているフィリピン料理を食べていると、
さすがに飽きてきました。

フィリピン料理は素材の味をそのまま活かすことも少ないし、調味料も限定されている。
料理方法も基本的に、煮るか焼くしかないので、単調です。

日本人は世界でもまれなほど料理にバリエーションを求める民族なようなんですが、
そういう日本人からすると、メニューの数、味付けのバリエーションが少ない料理は厳しいですね。

まあ、毎日同じ料理を食っても大丈夫という日本人もいると思いますが、
どちらかと言うと珍しいんじゃないですかね。

2) 王朝料理がない

世界中、たいがいの国では王朝料理や貴族料理のような豪華な料理がありますね。
まあ、ゴージャスな料理が必ずしも美味いわけでもないんですが、
長い歴史の間に洗練されてるので、少なくとも一定レベルに達してるものが多いですよね。

フィリピン料理の場合、そういう王朝料理がない...に近い。これは不幸ですね。
もっとも、寿司みたいなファーストフードや、ラーメンみたいな大衆食でも
世界中で美味いといわれたりするので、必ずしもそれがアレな理由とは言えないでしょうが。
タイ料理でもカオマンガイは大衆料理ですが、外国人にもうまいと言われますよね。

3) 作る人が悪い
私にフィリピン現地のイロハを教えてくれたT矢さんが昔言っていました。
フィリピン料理が不味いわけちゃうで。
作る人間がフィリピン人やから
アレなんや。」「シニガンもタイ人に作らせたら美味いで。

どういうことかというと、こういうことです。
例えば、焼き鳥でもタイの料理人だと肉片の一つ一つの大きさを丁寧にきれいにそろえます。
フィリピンだとそれがかなりバラバラ。

肉片の大きさが違うと、ベストな焼き加減が肉片によって違いますから
どの肉片にもぴったりに焼き上げることは不可能になります。

そういう目でフィリピン料理を見ると、例えばメヌードに入っている具の大きさ、
確かに一つ一つかなり違います。
最近、タイに行っているから想像がつくんですが、もしタイ人にメヌードを作らせたら、確実に具の大きさはもっときれいに揃えると思います。

調味料の加減も、タイ人はかなり細かく調整して、ベストな加減を見極めていますが、
フィリピンだとそこは....まあ、全員と言いませんが、平均的な人だとかなりいい加減と感じます。

料理そのものだけでなく、食材に対する感覚の鋭さや、装飾に対する配慮も全然違います。
タイの屋台で出てくる料理は、お皿にきれいに盛り付けられていますが、
フィリピンの屋台だと....まあ、汚いわけじゃないですけどね、タイと見比べるとやっぱり違いは明瞭。

フィリピンの田舎に行った時、お祭りをやっていました。
美味しそうな匂いがするので寄っていくと、男たちが鳥をベースにスープを炊いていました。
外国人が珍しいのか、一杯飲ましてくれたんですが、匂いほどは美味しくない。
なんかエグイ味がします。
良く見ると、灰汁を一切とっていませんでした。
せっかく鳥一羽つぶして作っているのに勿体無いですね。

私のフィリピンアサワは、スーパーに買い物に行くと、食材をわりと適当にぼんぼん買い物かごに
放り込んでました。
そして、刺身用のきれいな鯵でも何でも魚なら丸ごとスープにぶち込んで煮ていました。
まあ、彼女の作るスープの味は悪くはないんですが、せっかくの刺身用の魚がもったいないと
感じてました。

タイ人の美佳は、スーパーに買い物に行くと最低30分はかけます。
一つ一つ買う物をじーーーーーっと見つめ、匂いをかいで、吟味をします。
値段も考えて買う物を熟慮しています。
偶然なのか必然なのか、刺身用の魚を丸ごとスープにぶち込むことは
一度もしないですね。

個人の差もあるんでしょうが、アサワ以外のフィリピン人も買い物の仕方はほとんど同じでしたね。

そうそう、マンゴーの食べ頃の正解率も全然違いますね。
美佳は食べごろをほとんど外しませんが、
フィリピンで一緒に買い物した娘たちは....

まあ、そうは言ってもあれですけどね。
食事の満足度には
純粋な料理の味よりも大事な物があったりするのは確かです。
誰が作ってくれたかとか、どこで食べたとか、どういう状況で食べたとかね。

私もあれです、今までで一番印象に残る食事は
木馬勤務のB美が作って持ってきたメヌードでしたね。
ホテルで凸凹しながらの食事は最高の味でした。笑
あれ、それは料理の味とは全然関係ないか? ははは。

by plastictakata | 2008-05-23 01:31 | フィリピン  

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