[11月後半タイ滞在記] X : 四日目 - やってしまいました...運命の儀式

b0098969_362317.jpg
銀行から出ると、美佳は私の手をひいて、出口とは別方向に行きます。
どこに行くんだろう、と思うと、なんと、着いた先はゴールドショップ(金行)でした。
すごいですね、タイはそこら中にゴールドショップがあるんですね。

クレジットカードが使えないか聞きますが、やはりここでもパスポートなしでは使えないようです。私はほっとしました。
しかし、なんだか美佳はあきらめてない様子。
2,3分、強い口調で店員と言葉を交わした後、母親が美佳に何か言いました。
美佳の顔が一瞬、ぎょっとしましたが、すぐに何かを決断した顔になりました。
そして、美佳は、私が前に買ってあげた金の指輪をはずし、
ショーケースの上に激しくたたきつけました。

店員がびっくりしました。
美佳が何か言いました。「これを下取りしてよ。」という意味のことを言ったのだと思います。
唖然とした店員が指輪のところに行き、重さをはかりました。

結局、私が両替したばかりのお金とあわせ、なんとか1バーツ分の金が購入できました。
ここで、ようやく私たちは美佳の家に向かったのでした。

家の外では、相変わらず、男たちが酒盛りをしています。
美佳はつかつかと、そこに寄っていきました。
何をするのだろうと思って見ていると、空のコップをひとつ奪って、
そこにナミナミとウィスキーを注ぎいれました。

そして、それを一気に飲み干したのでした。
水をチェイサーで流し込むと、
「うーーーっし。」
っと何やら気合をいれています。
こんな美佳を見たのは初めてです。なんだか怖い。

私たちが部屋に入ると後から、近所の女子供たちが続いて
部屋に入ってきました。
飲み会をしていた男たちも続いて入ってきます。
あんまり品のいい人たちでないので、ちょっと怖いです。
美佳は、履いていた超ミニスカをロングスカートに履き替えました。

b0098969_364895.jpg
何かが始まりそうな予感です。美佳に
『何が始まるんだい?』
と聞くと、
「すぐに終わるから」
とだけ返されてしまいました。

母親が、皿にバナナの葉などを盛って運んできました。
そこに、先ほど買った1バーツの金を載せます。
そして、美佳が私に、
「後で返すから、この皿にお金を載せて」
と言いました。
意味が分からず、私がまごついていると、
「いいから、早く金を置くんだよ!!」
と怒鳴られてしまいました。
部屋にいる人もみんなびっくりしてました。
走り屋レディースの本性を見てしまいました。

b0098969_373914.jpg
私の財布に残っていた4枚の一万円札を皿に並べます。
美佳はなんだかまだ興奮しています。

親戚に「ゴールドショップでクレジットカードが使えないから」
とぼやいているようです。
どうやらこのお皿に山盛りのゴールドと大枚を並べたかったようですね。

ほどなく、年長者らしき人が、その皿を両手で持ち、何やら
祝福めいた言葉をかけてくれました。
よくわからないまま、ワイをしてみると、手を出せと言います。

以前、イサーンに行った時に母親が私と美佳にしてくれた
サーイシン(白い紐)をまた手首に結んでくれました。
いつの間にか、美佳が私のひじを下からそっと支えています。

b0098969_3878.jpg
部屋にいる人たちが次から次に私たちのところにやってきて
サーイシンを結んでくれます。
結び方はまちまちです。ゆるい人、結べない人。
何やらお経めいたことを唱えながら結んでくれる人。

近所の人たちは、頼みもしないのに、私のカメラを勝手に持ち出し、
私と美佳のその様子を写真でばしゃばしゃ撮っていました。

部屋に入りきれなかった近所の人が入れ替わりでやってきて
次から次に私と美佳の手にサーイシンを結んでくれました。
全部で20人くらい居たでしょうか。

全員にサーイシンを結んでもらうと、みんなで記念撮影大会となりました。
私が、タイ語でありがとうと、一言いうと、それだけでみんな大喜びです。
外人慣れしていないみたいですね。

というか、私は一体何をやっているんでしょう。
フィリピンで私(の財布)とのケコーンを待っているM穂や他のババエになんて言えばいいんだ?
日本にいるアサワやカビットはどうするんだ?
漫画とかでよくあるように、周囲の景色がぐるぐる回り始めてきました。




ともかく、儀式は終わってしまいました。
時間をみると、もう出発しないといけない時間を一時間も過ぎています。
急いでアパートの外に出ると、また男たちが酒盛りを再開していました。

美佳にコップが渡され、私と美佳にウイスキーの一気飲みが進められました。
『半分でいいよ。』
と美佳が言うので、1/4くらいを美佳の分に残し、一気飲みをします。
男たち、やいつの間にか集まってきた女子供も拍手喝さいです。

今度は美佳の番です。美佳はコップに残ったウィスキーをみて、
これじゃあ、全然足りない、とばかりに、並々とウイスキーと継ぎ足しました。
ほとんど丸ごとコップいっぱいです。
それを一気に飲み干し、また「うーっし!!」と気合をいれました。
家二軒をほぼ手中にした喜びの雄たけびだったのでしょうか...

....というわけで、電撃的に結納、婚約を済ませてしまった私でした。
これから一体どうなるの!!?? (続く)

by plastictakata | 2006-12-09 23:38 | タイ  

<< [11月後半タイ滞在記] XI... [11月後半タイ滞在記] IX... >>