[11月後半タイ滞在記] IV : 二日目 - ディナークルーズ

ホテルに帰ると、迎えのマイクロバスがすでに来ていました。
すぐに乗り込みます。
マイクロバスは途中、もう二箇所のホテルをまわりながら客をピックアップしました。
アラブ人の夫婦二組にフランス人の主婦3人組が乗り込んできましたね。
アラブ語が聞こえると、アラブの血をひく美佳はちょっとうれしそうな顔をしました。
「子供の頃はちゃんと理解できたんだよ。」
お父さんがアラブ系ですからね。ちなみに、そういう目で見ると、美佳は確かに
タイ人というよりは、アラブ系美人ですね。

b0098969_23131386.jpg
バスはチャオプラヤー川の桟橋を目指して走っているのですが、あいにくの渋滞に巻き込まれ、
全然すすみません。
その間、美佳とお話をずっとしていました。
仲良く話していたのですが、途中、美佳が妙なことを言い出しました。
「あなた、日曜は何時の飛行機なの?」
『え? 夜の11時だけど。』
「そっかあ...」なんだか困った顔をしています。
「ねえ、日曜日、朝8時から私、お母さんのところに行ってきていい?」
『いいけど、なんで8時なの? 昼にすれば?』
「ううん、朝の8時でないといけないの。ねえ、いいでしょう?」

この時、私は美佳が前夜みせてくれたメールを思い出していました。
変態プレーの○○攻めが好きな、フランス人彼氏が日曜の朝に到着する便で
空港に来るのです。
彼はメールで美佳に迎えに来て欲しいと言っていました。
それに、美佳がなんと返事をしていたかは私は知りませんが、
まあ、偶然にしてはでき過ぎです。

私が微妙な顔をして返事をしないでいると、美佳が言いました。
「本当にお母さんに会いに行くんだよ。私のこと信じてないの?」
そして泣き始めてしまいました。
私も暗い気分になってしまいました。

b0098969_23134799.jpg
そうこうするうちに、車は船着場に到着しました。
川沿いに出ると、すでに大勢の人が船を待っています。
チャオプラヤー川は既に夕闇につつまれて、そこをライトアップした船が何隻も浮かんでいます。
川の上はこの多くの船で渋滞状態です。昼とはまた別の活気があります。
このちょっとした派手派手しさは東南アジア独特ですかね。
日本のわびさびとはまた違う趣があります。

乗船すると、すぐに席に案内されました。私たちの席は、二階席のしかもオープンテラス、船首から二番目と、大変雰囲気のよい場所でした。

b0098969_2314362.jpg
すぐに船は出港し、バンドが演奏をはじめました。
シンガーは結構うまい英語で、司会も兼任しながら盛り上げます。
ただし、それは客室内なので、オープンテラスにいる私たちにはうるさくもなく、
ちょうどいいBGMです。

不機嫌が直らない美佳は、いきなりテキーラをオーダーして私をびっくりさせましたが、
川沿いの素敵な夜景を眺めるうちにだんだん機嫌もなおってきたようでした。
ワットアルンって私、初めてみたんですが、ライトアップされた様子も素敵ですね。

機嫌が直ってきた美佳と話をすると、美佳もワットアルンに行ったことがないとか。
実は、美佳はバンコクに長年住んでいるくせに、そして、金持ちの外人彼氏がずっといたわりに
名所らしいところ、どころか、ちょっと雰囲気のいいところにはほとんど行ったことがないというのです。
海兵隊彼氏がいつも連れて行くのはホテルの部屋と、プールバーだけだったとか。
まるでどっかで聞いたような話だな...
どこまで本当なのかわかりませんけどね。

b0098969_23142342.jpg
ステージのシンガーはタイ人にしては珍しくうまい英語で、
巧みに場を盛り上げていますが、事あるたびに
「コーリア!! ロシア!!」と叫んでいるのはちょっと不気味です。
確かに、韓国人、ロシア人の団体客は多かったですけどね。
今、世界でもっとも経済が上り調子なTop 2 の国ですから、観光客も
急増してるんでしょね。

特にこの日はロシア人が多く、私の席の隣には、きれいなロシア人女性が一人で
座っていました。
さみしそうでしたし、私も久々にロシア語を使いたかったので、よっぽど
話しかけようかとおもっていたのですが、
先に気がついた美佳からが「きれいな人だね。ロシア人みたいだし。あなた好きでしょ。」と
釘をさされてしまって、身動きがとれませんでした。残念。

船は上流の折り返し地点を過ぎて下る頃になると、ダンスタイムになり、
オープンデッキでは、ロシア人たちを中心に踊りで盛り上がりました。
皆さん、知っているかどうか分かりませんが、ロシア人も結構踊りが好きなんですよね。モスクワに行くと、バンコク並...というか、それ以上にディスコが流行ってます。
ちなみに、(ちょっと古い)ロシア語で、ディスコはディスコチェーカと言います。
偶然なのか、タイ語とほとんど同じです。

それはともかく、老年ロシア人が、年に似合わぬ華麗な社交ダンスを見せれば、若い新婚風カップルが
熱々のキスを踊りながら何度もみせつけたりします。
シンガーも時折ロシア語の歌を交えながら盛り上げてくれました。
そして、お決まりのように
「ロシア、コーリア、ラトビア(この日はラトビアの人もいたらしい)」と
何度も叫んだあと、最後は「フィリピン」と叫んでいました。

b0098969_23143914.jpg
へー、フィリピンからも観光客が来るのか、と思っていたら、美佳が言いました。
「あの、シンガー、フィリピン人だよ。」
確かに、帰り際、近くを通ったら、バンドの仲間とタガログ語で話しているのが
聞こえてきました。
なぜかちょっとうれしかったです。苦笑

ともかく、ディナークルーズはなかなか素敵でした。機嫌もすっかり直った美佳と
二人で仲良くホテルに帰り、凸凹して二日目は終了したのでした。

by plastictakata | 2006-12-03 23:15 | タイ  

<< 包丁 タイ彼氏からの手紙 >>