統計から見る日本とフィリピンの関係

何度かこのブログでも触れていているテーマですが、フィリピンにとって日本はどの程度特別な国、どの程度大事な国なんでしょうか。

そしていわゆるエンターテイナーはどの程度フィリピン経済に貢献してるんでしょうか。そして我々が彼女たちに貢ぐ莫大なはず(?)のお金は本当にフィリピン経済の屋台骨を支えているんでしょうか。


マニラ りぱぶりっく狂笑国のエントリ
で、フィリピン海外雇用庁(POEA)の統計が触れられていました。
ちょっと興味がわいたので、自分でも調べてみると、意外な結果が浮かび上がってきました。

まず、OFW(フィリピンからの出稼ぎ者)の数ですが、日本へのOFWは一体どのくらいの割合になるのでしょうか。果たしフィリピンにとって日本は一番の出稼ぎ国なのでしょうか。
結果はこちらになります。



(※ 画像はクリックすると大きくなります。)


2005年の時点で日本への出稼ぎは4万二千人で、サウジ、香港、UAE、台湾についで5位です。一位のサウジの2割にすぎません。
私も思った以上に低いのでびっくりしたほどです。省令改正前でエンターテイナーの入国が厳しくなる前の2004年でもサウジ・香港についでの3位です。
4位のUAEともそれほど変わりません。

OFW(出稼ぎ者)の数と言う点で、日本は決して特別な存在ではないのです。
しかし、とPパブにせっせと通うお父さんたちは考えると思います。
「俺の姫が稼ぐ金は半端じゃないはずだ。なんてって俺の給料の大半をつぎこんでるんだから。」

それでは、金額ベースでみてみましょう。参照したのはフィリピン海外雇用庁(POEA)が発表するこちらの表です。(下の表は見やすくするため、元のPOEA発表の数字からいくつかの項目を削ってあります)



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こちらはさらに驚くべき結果が出てしまいました。
省令改正の影響を除くため、あえて少し古い2004年のデータでソートしてみても、日本からの送金額は、USA,サウジ、イタリアについで4位。
さらに驚くべきはその割合です。USAが全体の60%近いの比べて、日本は全体のわずか3.6%に過ぎません。
いいですか、三十六%ですらないのです。わずか3.6%です。金額ベースでこの割合なのです。

痛いお父さんたちは、それでもと考えるかもしれません。姫の送金の大半は闇送金なので表の統計に現れないはずだ、と。

しかし、それは全体の趨勢を覆すほどではないと言わざるを得ません。フィリピンの場合、闇経済の規模は表の経済の1/3ほどです。特筆するほど大きいわけでないのです。
また、闇送金というのは別に日本だけではないのです。USAからでもあるのです。USAからの方が日本よりもっと大きい割合かもしれないのです。

これらを考えれば、3.6%は間違っても50%や60%にならないのです。せいぜい5%,6%がいいところでしょう。

いや、正直な話、私も本当にびっくりしました。フィリピン経済の根幹をささえるOFWの送金ですが、日本からの送金額は3.6%というとるに足りない額に過ぎなかったのです。

フィリピン国内では圧倒的な数の韓国人、中国人がこれまで以上に存在感を強めています。そして国外からの送金と言うことでも、日本は非常に小さな存在です(誇張した表現でないことはは数字をみればわかるでしょう)。

お父さんたちが想像しているよりはるかにフィリピンと日本の関係は希薄なようです。お父さんが家庭崩壊するまで太ったおばさんピーナに貢いでもこの結果です。
もう少し、客観的に世界の情勢、フィリピン側からの視点を持った方がよいと思います。

まあ、外国と言うとフィリピンしか知らないお父さん、フィリピン人というとタレントとブガウ(ポン引き)しか知らないお父さんたちには無理な注文しかしれませんが。

お父さんにとってフィリピンは唯一無二の外国でもフィリピンにとってお父さんたちの母国はそうではないのですよ。冷酷なくらいこの統計はそれを物語っていると思いませんか?
マハルコちゃんにとってのお父さんの存在感と同じです。毒笑

by plastictakata | 2006-10-03 09:59 | 日本  

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