貴重なもの

フィリピン人と付き合って、最近、強く感じることがある。彼らは、日本人(のみならず先進国人)の時間の貴重さというものをまるで理解していないかのように思える。自分たちが暇を持て余しているからか、こちらに要求する、あるいは期待する時間が半端ではないのだ。
正直言って、お金に関する要求はよほど金額が大きくない限り、こちらには実質的痛みはないのだ。タカられるのに不快ではあるが、1000円、2000円のレベルでは本来的には痛くもかゆくもない。ただ、時間だけは違う。凸凹でさえ30分以内で済ませるニューヨーカー並みとはいわないが、こちらもビジネスをしている身であれば、一分一秒でさえ惜しいことは日常的なのだ。
b0098969_2344032.jpg先月、奥さんのお姉さんが日本に来ていたのだが、滞在期間の2週間まるまる、私がツアーガイドとして毎日連れて行くのを期待しているようであった。また、私が成田へのお出迎えに来るは当然とばかりのような態度でいる。成田までうちからは片道2時間以上。待ち時間も合わせると軽く5時間はかかる。平日にそれだけの時間をとれる日本人が勤め人でどれだけいるのだろうか。
ましてや、2週間まるごと仕事を休める人など、まっとうな定職の人間ならできるわけがない...ということをお姉さんに説明したのが、大変不満そうだ。彼女は英語も流暢だし、言葉が通じてないわけではない。やはりカルチャーとして理解できないらしい。
もっとも、これはフィリピンに限った話ではない。中国でも同様だし、他の東アジアでもきっと似たようなものなのだろう。東アジアに伝統的な文化であって、日本も昔はそうであったのだろうとも思う。
さて、今日は、奥さんが電話でなきついてきた。自転車がなくなったらしい。聞くと、盗難されたわけでく、駐輪禁止場所にとめていたら撤去されたようだ。そもそも月1万円近くする駐輪代を払いながら、駐輪スペースに止めないこと自体、日本人の理解を軽く超えているのだが、まあ、それは今回問わないことにしよう。撤去された自転車だが、たかだか数十メートル離れた場所に移動されただけのケースも多いので、近くを探してみるように、と言って私は電話をいったん切った。数時間後、やはり見つからない、と連絡があった。そこで会社を抜け出して私が探しに行くと、彼女が止めた場所から数メートルと離れていないところに自転車はあった。
要は、全く探していないのだ。単に探すのが面倒なだけなのだ。私が彼女の代わりに自転車を探すことで、どれだけ貴重な時間が失われているか、そんなことは全く気にしないのだ。
金の無心はいい、どうせタカリ根性文化の持ち主なので仕方ない。だが、せめて日本人や先進国の人間の時間がどれだけ貴重なものであるのかはもう少し理解してもらいたいものだ。

...とここまで書いて気がついた。そもそも、相手の気持ちや状況なんてまるでおかまいなしなのがフィリピン人であったと。時間の貴重さ以前の問題でしたね。苦笑

by plastictakata | 2006-09-07 23:23 | 日本  

<< [バンコク滞在記 補遺] 怒ら... [バンコク滞在記 補遺] お買い物 >>