耳慣れた言語



中国編の続きの前に、この話をしておかなければなりません。
ひとまず、舞台は北京から東京へ、そして時間は今から3ヶ月ほどさかのぼります。
 




 
昨年末のある日のことです。オフィスで夜まで仕事をしていると、
同僚の誰かが、ぼそぼそと話しているのが耳に入ってきました。
 
オフィス内では、聞いたことのない言語のようで、妙に違和感がありました。
 
ふと気になって近くを見渡すと、同僚の一人が、壁際の方にいて、携帯電話で話しています。
話し声ははっきり聞こえないのですが、その言語は、妙に聞き覚えがあります。
英語、フランス語、ロシア語、タイ語のどれでもありません。
 
声が聞き取れないのではっきり分かりませんが、スペイン語に似た発音がたまに聞こえますが、
スペイン語とはどうも違います。
確かに聞き覚えがあるんですが、オフィスで聞いたことがないような言語です。
 
この同僚の名前は、Dave.
数ヶ月前から私の席のそばの席になっていて、お互いすれ違う時ににこっとする挨拶は交わしますが、
まだ直接話したことはありませんでした。
 
何語だろうかと、考えているうちに、彼の電話が終わったようです。
そこで思い切って話しかけてみました。
 
Hi, 今、電話で話してたの、何語?
あ、あれね、恥ずかしいな。タガログ語だよ。」爆
 
懐かしのタガログ語ですか。
どうりで途切れ途切れでも、妙に耳に残るはずです。笑
また、オフィス内で聞くのに違和感があるのにも納得です。
 
東京のオフィスで、タガログ語なんて今まで一度だって聞いたことないですから。
あ、私がアサワと話す時が唯一の例外かな。笑
 
昔一度、USから来たゲストで、タガログ語スピーカーがいたんですが、
彼女にちょっとタガログで会話しようよと提案したら、思いっきり嫌がられました。爆
 
うちの会社では、いろんな言語をみんな使いたがるので、嫌がられるのは珍しいです。
彼女、子供の頃、フィリピンに滞在していたそうなんですが、その時によほど嫌な思い出があったんでしょうか。笑
 
ともあれ、Dave との会話の続きです。
高田 『え? タガログ語? Pilipino ka ba? (あなた、フィリピン人?)
Dave 「Oo. Ako ay Pilipino. (そうです、私はフィリピン人です。」
高田 『Wow, I didn't notice it. Saan ang province mo? (わあ、それは知らなかった。どこの出身?』
Dave 「ミンダナオ。知ってる?
高田 『Siyempre! (もちろん!)』
 
いやあ、盛り上がりました。
年末の忙しいさなか、二人とも夜遅くまで残業するほど仕事があったんですが、
いろいろと話をしました。
 
Dave 「ところで、君の奥さんは何人?
高田 『タイ人だけど、どうして?
Dave 「いや、先週の会社のクリスマスパーティで見かけたんだけど、フィリピン人かと思って。
 
そういえば、クリスマスパーティ(うちの会社は外資なので、会社のクリスマスパーティは、家族同伴なのです。)の時、
美佳が、誰か一人にずっと見られてたと言っていました。
その時は、誰か分からなかったのですが、どうやら、このDaveだったようです。
 
フィリピン人って、海外で同胞だと思う人間を見かけると、じーっと眺めてくる習慣があるようです。
美佳が街を歩いていると、よくフィリピン人らしい男女から視線を浴びています。
あ、もちろん、鼻の下を伸ばしたエロそうなオサーンや、
非難がましい目で睨んで来る女性の視線も浴びてますが。笑
 
ともかく、彼の出身大学を聞くと、なんと UP (University of Philippines) Los Banos 校。
私の(元)アサワ(奥さん)の実家のすぐそばですし、何よりアサワのお姉さんが先生をしているところです。笑
 
いやあ、すごい偶然ですね。
他にも、最寄り駅が一緒だったり、妊娠中の彼の奥さんがかかっている病院が美佳と同じ病院だったり、
いろいろと共通点が多く、近所のフィリピン・ストアの情報を交換したりなど、気が付くと2時間くらい話し込んでしまっていました。
 
それから、会社で顔をあわすたびに、この Dave と話をするようになりました。
 




 
そんなある日のこと、Jack という男が、US の本社からやってきました。
今やっているプロジェクトで彼は私のカウンターパートになっていて、数ヶ月来ずっと一緒に仕事をしてきています。
私の机で一緒に作業していた時、ふと時間が空いたので、Jack に一つ質問しました。
 
高田 『Jack、君の名字は少し変わってるけど、どこの国にルーツがあるの?
Jack 「ああ、僕はフィリピン人だよ。
 
びっくりしましたね。
数ヶ月一緒に仕事してきた相手がフィリピン人とは全然気が付きませんでした。
 
しかも、ほんの一ヶ月ほど前に Dave と話したばかりでしたから。
仕事ですぐ近くにいる人間に二人もフィリピン人がいるとは驚きです。
正直言って、私の会社ではフィリピン人なんて極端に少ないですから。
これが、まさに暗黒の運命の糸というものなのでしょうか。笑

 
高田 『そうか、君もフィリピン人だったのか。
Jack 「も(too)ってどういうこと?
高田 『ほら、そこに座っている彼、彼もフィリピン人だよ。Hey Dave!!
 
と、Dave に声をかけ、二人を紹介しました。
すると、思ってもなかった光景に出くわしたのでした。

(続く)

 
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by plastictakata | 2009-04-03 01:05 | 日本  

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